「別腹」の正体は?なぜ満腹でもケーキやアイスは食べれるの?

コース料理で前菜(野菜料理)→メイン(魚や肉)→主食(ごはんや麺、パンなど)を食べると「お腹いっぱい」と感じます。しかし不思議と最後に出されたデザートは胃に納まります。

あれだけ「もう食べれない」「お腹いっぱい」と感じていたのに、、、

「やっぱりデザートは別腹だね」と。

では別腹とはいったい何なのでしょうか? まさか、本当に胃が2個あるわけではありません。人の胃は一つしかありません。

満腹の状態で、お肉や魚、野菜を食べたいとはあまり思いません。

では甘いものはなぜ満腹でも食べることができるのでしょう?

脳は、おいしそうな食べ物を見たり香りをかいだりすると、β―エンドルフィンという麻薬に似た物質が分泌されて幸せな気持ちになります。 そしてドーパミンの分泌で「食べよう」という意欲がわきます。 オレキシンの分泌で胃の筋肉がゆるみ、食べ物を小腸に送り出す動きも活発になり、胃にゆとりが生まれます。これが別腹の正体です。

また、肉や魚などのタンパク質や脂肪には「満腹ホルモン」が働き、「食べよう」という意欲がわきません。

反対に精製された糖質は「満腹ホルモン」が出なくなってしまい、食べすぎてしまいます。

甘いスイーツやごはん、パン、麺などはついつい食べすぎてしまいます。これは「満腹ホルモン」が働かずに「お腹いっぱい」と感じにくいためです。

食べ過ぎを防ぐためには、食事で野菜とタンパク質をしっかりと食べるようにしましょう。

どうしてもお腹が空いたときは「ナッツ、枝豆、炒り大豆、豆腐、あたりめなどがおすすめです。